8月11日に日本で公開予定の映画「バービー」ですが、公開前から「見ない!」との声が続出しています。
バービーの世界観を楽しみにする声が多く聞かれていたのに、なぜ見ない!と言われてしまっているのでしょうか?
炎上のきっかけは、バービー公式Twitter(本国)が原爆を軽視する画像にリプしたこと。
その背景には、「バービー」+原爆の父の生涯を描いた「オッペンハイマー」をコラージュした「バーベンハイマー」の大流行がありました。
今回は、公開前からバービー映画見ない!の声が続出している炎上内容について紹介していきます。
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【炎上】映画「バービー」観ないの声続出!
バービーの映画は絶対に観ない。#NoBarbenheimer
— ぽんすけ (@ponsuke118) July 30, 2023
映画「バービー」は、全米での初動3日間の興行収入が1.55億ドル(約218億円)と、今年公開のマリオ映画やミッション・インポッシブルを超える爆発的人気となっています。
日本でも8月11日から公開予定ですが、公開直前に観るのを躊躇する声や「観ない!」という声まで続出しています。
#NoBarbenheimer をハッシュダグに入れる抗議も多く、7/31にトレンド入りしています。
まじでバービーこの夏一番楽しみにしてた映画だったから悲しすぎる。
— 桐沢たえ (@kirisawatae) July 30, 2023
日本でも観たい!っていう声多かったし、注目されてた作品だよね?
どうして「見ない!」まで言われてるの?
バービー映画が公開前に炎上してしまった理由は、公式Twitter(本国)のリプが”原爆を軽視”するものだったからです。
I never support #Barbenheimer #NoBarbenheimer
— MAKOTO🏴☠️ (@_kaku0609) July 30, 2023
バービー絶対に観たいと思っていたのに、公式がこのミームに乗っかるなんて本当に残念すぎる……。
軽視されている事実を目の当たりにして、日本人として本当に悲しい。
実際にどんな内容のリプだったのか見ていきましょう。
「バービー」公式Twitterが原爆軽視リプでやらかし!
炎上のきっかけになったリプを見てみましょう。
すでに元画像は削除されてしまったので、キャプチャ画面で紹介します。
『何やら火の粉があがっていて燃えているような背景に楽しそうなバービー』のアート画像に対して、公式ツイートで
「It’s going to be a summer to remember(思い出に残る夏になりそう)」
とリプしています。
実は、この画像は「バービー」と”原爆の父”の生涯を描いた「オッペンハイマー」をコラージュしたものの1つで、「ハーベンハイマー」としてネット上で拡散されています。
つまり、火の粉があがっている背景は、原爆投下を連想させるものとして描かれているのです。
この画像に対して、公式のTwitterで「思い出に残る夏になりそう」とコメントしたことが大炎上しています。
原爆を軽視する画像を、バービーが公式Twitterで批判するのではなく、肯定して賛称していることに批判や落胆の声があがっているのです。
また、日本人にとって8/6、8/9はアメリカから原爆投下された日で、現在も後遺症の苦しみは続いており、”終わったこと”ではありません。
キノコ雲の下で何十万人という命が散っていったことを想像するのは、そんなに難しいことなのでしょうか。
Twitterでもかなり多くの方が憤りを感じています。
- 原爆を軽視している
- 被爆者を侮辱している
- 信じられない
- 日本とアメリカでは価値観が真逆なのか?
- 日本とそれ以外の国との認識の差ってこんなにある?
- やっていいことと悪いことがある
- とにかく残念すぎる
- ポリコレって言うけどアジア人は除外?
バービーは、2023年4月にダウン症の特徴を表現した人形を発売したり、今回の映画でも人権を扱う等、ポリコレに配慮をしている印象があります。
が、果たしてそのポリコレにアジア人は含まれているのでしょうか。
今回の炎上から疑問が湧いてきます。
背景に「バーベンハイマー」ブーム
炎上の背景に「バーベンハイマー」ブームがあります。
「バーベンハイマー」とは、映画「バービー」と「オッペンハイマー」が同日公開されたことで作られた造語です。
ピンク一色のコメディ映画である「バービー」と、原爆の父として知られるJ・ロバート・オッペンハイマーの生涯を描いたシリアスな「オッペンハイマー」を同じ日に続けて観ることで、対比を楽しもうという流れから生まれました。
ネット上ではさらに展開して、最初は「バービー」+「オッペンハイマー」の創作ロゴ画像を楽しむだけだったのが、バービーの背景に原爆を象徴する「キノコ雲」を描くことが流行してしまっていました。
「バービー」と「オッペンハイマー」をマッシュアップした広告をよく見かけるけど、よくも核兵器をミームにできるなと思うな。俳優がストライキでプロモーションできないにしろ、このプロモーションは被爆者を侮辱する最悪なものだ。クリストファー・ノーラン氏の見解が聞きたい。
— Kei Iketani (@Kei_Iketani) July 30, 2023
#NoBarbenheimer pic.twitter.com/Wp3Ew2NvLL
日本人ならいい気はしない人が大半なんじゃないでしょうか。
バービー公式Twitterがリプしたのも、バーベンハイマーの画像です。
子どもに夢を与えるバービーが、なんでこんなリプしたの?
信じられないし、がっかりだよ
原爆軽視リプは1つだけじゃない
公式Twitterで原爆軽視リプしたのは、1つだけではありません。
同じ2023年7月21日にこんなリプをしていました。
キノコ雲ヘアー画像には、「This Kes is a stylust(このケンはスタイリストです)」とリプ。
キノコ雲バックで車に乗るバービーとケンの画像には、「We’re always thinking PINK(私達はいつもピンクのことを考えている)」とリプしています。
このリプに対して、コメント欄にも批判の声が殺到していますが、削除や謝罪などは現状ありません。
過去のリプを遡って確認したところ、原爆軽視リプは7/21のみでした。
7/21に公式Twitterを担当した”中の人”の思想がよく現れたリプだったことは確かですが、その後も訂正がないことを見ると、会社としても問題はないと考えているのでしょう。
子ども達に夢を与えるバービーの公式Twitterがこんなリプをするなんて、「私たちは原爆を軽視しています」と公言してるも同然ですよね。残念でなりません。
日本公式からの反応は?
日本ではバービーが公開される8月11日の直前に広島と長崎に原爆が投下された日が来ます。忘れてはいけない日なんです。せめて公式は今からでも何か動いてほしい。
— 木野🦄 (@kinost13dp) July 30, 2023
#NoBarbenheimer
これらの炎上を受けて、バービーの日本公式アカウントで、ワーナー・ブラザーズジャパンからの謝罪があがっています。
— 映画『バービー』公式 (@BarbieMovie_jp) July 31, 2023
謝罪文にはこのような内容があります。
- バーベンハイマーは公式活動ではないこと
- バービー本国アカウントの不謹慎リプに対して極めて遺憾であり、アメリカ本社に然るべき対応を求めること
また、ワーナーの幹部が日本経済新聞の取材で「後悔とおわびの気持ちを持っている」と謝罪しています。
しかし、バービー公式アカウントからの謝罪は未だなく、リプはしれっと削除されています。
観に行くのやめるっていう声が出るのも仕方ないよ
ネットの声
バービーの方は公式が完全に乗っかってるっぽくてキッッッッッツ…
— 肉 (@mk_0810_mk) July 30, 2023
バービー公式さぁ…原爆投下日を前にして「忘れられない夏になるよ!」はブラックジョークとしても一線超えてるよ
— あも (@noma_no9) July 30, 2023
なんかさー
— かえで@プロフ見て (@kaede_atheru) July 30, 2023
バービーってすげぇ差別とかそういうのに気を使った映画なんでしょ?私楽しみにしてたんだけど
なんかこう、なんで公式が土足で踏み込んでくることするかなー
そういう作品作ってるならモラルないとは言えないじゃん
モラルあるからバービー作るわけでしょ?
バービー観に行こうと思って楽しみにしてたけどこれは酷すぎるな。もう絶対行かないし配信も観ない。 #NoBarbenheimer
— 強く生きる (@nnaannooh) July 30, 2023
バービー楽しみにしてたけど観る必要ないかも、このままだと観てる間公式公認のピンクのキノコ雲がチラついて仕方ないだろうし
— るび (@rubyrubidium) July 30, 2023
I never support #Barbenheimer #NoBarbenheimer
— MAKOTO🏴☠️ (@_kaku0609) July 30, 2023
バービー絶対に観たいと思っていたのに、公式がこのミームに乗っかるなんて本当に残念すぎる……。
軽視されている事実を目の当たりにして、日本人として本当に悲しい。
#NoBarbenheimer
— ぽにょしか (@ponyosika_) July 30, 2023
バービー
予告を見るにリベラルな価値観で作られてそうな作品なんだけど、
それでも原爆への扱いが軽すぎるのに愕然とする。
それだけアメリカにおいて日本人、そしてアジア人の扱いが悪いってことなんだろうな。
バービーの映画は公式がもう完全に原爆やキノコ雲のミーム化に乗っかってるから駄目だ。ファンが盛り上がってるだけで公式にはその意図がなかったなんて言葉じゃ救いようがない。終わってる。#NoBarbenheimer pic.twitter.com/ONg4YJeigO
— かろ (@aqbl_000) July 30, 2023
バービーの映画は海域の表記とかで放映禁止の国多いしお騒がせ映画やね……
— デカヌちゃん53世 (@b_ngz9) July 30, 2023
バーベンハイマーなあ……
— zaregoto72 (@zaregoto72) July 30, 2023
ギャップのある2作品を一緒に観ようって動き自体は別に問題ないし
コラ画像もスルーしてたんだけど
嫌悪感を抱く人も当然いるわけで
公式や公人が乗っかればなおさら
そこは想像力がないなと#Barbenheimer #NoBarbenheimer
バーベンハイマーはまあ、うーん、センスはナンセンスだけど、まあ結局欧米も腹の底はそうだよなあと思ったりする。映画自体はどちらも良い映画なんだろうと思うけどね。
— たまさん(Millennium Engine) (@Handler8492) July 30, 2023
オッペンハイマーもバービーも個々の作品としては気になってるからこそ今のこの動きがどうなっていくのかも気になる…公開日同じだよねのノリから尾ヒレ背ビレ鱗まで…?可哀想なの俳優では、マーゴットもライアンもとばっちりでは
— Yunkoro (@Yunkoro115) July 30, 2023
多くは、公式のリプを批判する声で映画を観ることをためらう声も多く見られました。
ただ、炎上したのはSNS担当者が原因で役者や監督は無関係だという意見もありました。
まとめ:バービー公式Twitterやらかしで炎上!日本ファン離れる
バービー公式Twitterが原爆軽視リプをして炎上した内容をまとました。
公開直前の7月末時点で、問題のリプの削除や謝罪、バービー・ワーナーの日本公式からコメント等は出ていません。炎上にがっかりして観に行くのをやめるという声も多くあがっていて、日本ファンが離れてしまっています。
公開を来月に控え、本来ならイベント等もりあがってくる大切な時期のやらかしは、どのような収束を迎えるのでしょうか?
今後の動きを注視していきたいと思います。